木に携わる者として、日本だけでなく世界中に広がる環境問題に
「木だからこそできること」は何かを考え続けています。
近年弊社では、地球環境に配慮したものづくりに取り組んできました。そんな折に、国連が2030年までに世界で達成する目標として「SDGs」を採択しました。国際社会共通の目標には、弊社が継続的な事業として展開している内容と重なる部分もあります。
SDGsの「12.つくる責任 つかう責任」「15.陸の豊かさを守ろう」といった循環型の社会や環境問題に目を向けた目標は、現在、弊社の木製工芸品作りに採用されています。
アメリカ在住のデザイナーが、サステナブル(環境に配慮した持続可能)な素材を探す中で、弊社の「縫える木」にたどり着き、2020年3月にパリでの展示会に出品しました。曲がったり縫製できたりするという製品の特性が、大きな反響を呼びました。
私たちが手がける木製工芸品や「縫える木」は、日本で育った木が原料となっています。森林保護の観点から、間伐材を使用した製品づくりも行なっています。これからの時代は、環境に配慮していることとともに、「曲がる」「縫える」という意外性が、選ばれるきっかけになると考えています。
近年「エシカル消費」という言葉を耳にするようになりました。森林の環境保全を念頭におきながら、持続可能な工程で生産された木製工芸品を作ることが、今後、弊社の使命となります。木製工芸品が、森林の持続的な管理や保護に目を向けていただけるきっかけになることを祈っています。